摘発されたのは「炎上」を起こしたことに対してではないはずなのだが

もうだいぶ突っ込まれているけれども。

著名人などのブログに悪意の書き込みが集中して閉鎖に追い込まれたりする問題で、警視庁は、男性タレント(37)のブログを攻撃した17〜45歳の男女18人について、名誉棄損容疑で刑事責任を追及することを決めた。

 「殺人犯」などと事実無根の書き込みが繰り返されたという。警察庁によると、「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。匿名を背景にエスカレートするネット世界の“暴力”に歯止めをかける狙いがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090205-00000004-yom-soci

どう見ても「名誉棄損*1」容疑にしか見えない。「警察庁によると、「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。」なんて警察庁が言ったのであれば、警察として間違っていないか?それとも、炎上とは名誉棄損を伴うものであると、犯罪用語としていつの間にか定義されたのであろうか。
ここで暴力と比喩表現されているのはあくまで「名誉棄損」になる書き込みであり、またその執拗性なんだろう。悪意の書き込みが集中、というのも正直犯罪の構成要素になるかは微妙なところだ。
匿名を背景に行われるネット世界の"暴力"というのは確かにあると思うし、一部でエスカレートしているのも事実。ある程度ネットのインフラを知っている人はそんなもの真の匿名でもなんでもないと思っているし、再三警告もしてきている。
でもね、単に筋の通らない意見に対する反論が大量にされるというだけの、確かに書き込みは集中するけど悪意でもなんでもないようなものも炎上といわれる。むしろブログ主の悪意のほうが問題だ、というようなものもあったりする。炎上だから罰せられる、というわけではないはずなんだが。本気で警察はこんなことを言っているのか?

一部の人向け追記

なお、僕は2ちゃんねるに書き込みをすることはほとんどありません

*1:本来名誉毀損のはずだが新聞ではこう書いても良いらしい