柳井正と「意識の高い」ITマンは同じなのでは?

読んだ。
「柳井正は人として終わってる」 鬱→休職→退職の新卒社員が語るユニクロの人材使い捨てぶり:MyNewsJapan
「柳井正は人として終わってる」を読んで

これを見て同じ物を思い出した人もいるかもしれない。
社員全員がホワイトカラーエグゼンプションの会社で働いてたことがあります - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ

自己研鑚が必要と会社の会議室を借りて勉強会を開いてみたり、様々な開発イベントに自腹で参加してみたり、休日を使って「徹夜で」スタートアップ作ってみたりw

何が違うのか僕にはよくわかりません、はい。

まあ、決定的に違うのは、少なくとも「自分の意志で」やっている人と、単なるサラリーマンのはずなのに自己研鑚をやたらと強いるユニクロなんだろうけどね。まさに「ホワエグ社」なんですけど…大企業だよね?

このギャップは、ワタミとかもそうだけど、ホワエグ社(あるいはベンチャーといっておこうか)がその気質のまま大企業化したここ15年くらいの企業に多いんじゃないかな。高度成長期の時代は、会社が大きくなることは無駄を一緒に引き受けることでもあったと思う。もっというと、当時はきっちりと労組が組織された。
この手の会社は、労組がなんとなく悪者化され始めた時期に成長し始めた会社で、「労組なんていらねーよ」的な雰囲気が漂ってたんじゃないかな。

大企業ってのは、大企業なりの無駄が絶対出るんですよね。そのことに目をつむって、本来一人ひとりにやってもらいたいことしかやるな、というのは会社としてはいびつです。柳井さんとかワタミさんとかは経営者として優秀に見られているのかも知れませんが、その裏で、本来はかけなければいけないコストをこんな風に誤魔化しているし、大企業としての必要な役割分担や会社負担をせず、全社員に不公平な教育を強いているわけです。

僕も紙一重だと思うんだよな。IT屋は技術が資本だけに、ここでいう英語以上に個人の負担を強いるものだと思っています。勉強しないとお話にならないし、会社によってはやっぱり残業はするな成果は出せと無茶を言われるわけで。IT企業も「ベンチャ→大企業」病をしっかり患っていますからね。