h抜きリンクは間違っているか

基本的にはh抜きリンクの1の目的ははどこから来たのかをばれないようにする手段であることは明らかである。つまり、ハイパーリンクをクリックするのではなく、アドレスバーへのURLのコピペを行うことで、リファラーが送信されないと言うわけで。
h抜きリンク防止のお願いでは、h抜きリンクは止めて欲しいと主張している。さて、このサイトではhを抜く理由についてはあえて語らないようであるので、抜けは承知でhを抜くことの意図とそのメリットを書いてみよう。

相手にどこから来たのかを教えない

これが本来の意図だろう。アクセスされたことは分かってしまうが、どこからアクセスされたかはわからない。なぜこうするかと言うといくつかあるけれども

  • 生あたたかく見守りたいのでこっちくんな
  • こっちが原則秘密のページだからできるだけ来ないで欲しい
  • 悪いことをしている自覚が有るのでばれたくない(サイトのPWを掲載しているとか)

いずれにせよ、見られていることに敏感なページ主であれば、アクセスされていることは把握しているだろうから、気持ち悪いはず。しかし、特に1番目の意図の場合、知らないほうが幸せってこともある。単に価値観が合わないことを価値観が合わない人が嘲笑することが、ページ主にとってどれほどのことなのか。むしろ改めるべきことを書いているのであれば、リファラーのあるリンクからじゃんじゃんやってくるだろうし。

S/N比の向上

暗黙の了解としてh抜きが成り立っている世界では、h入りのURLは異分子が挿入したものである。すなわち、業者とか。hが抜いてあることで、ある程度のノイズの排除を可能にする。まあ、これは効果が限られるな。

安全(?)

リファラダダ漏れに対する悪いイメージがある。特に古い掲示板ではセッション情報をクエリパラメータとして持っていることがあり、ハイパーリンクをするとリファラーにそれがくっついて行ってしまうという致命的な欠陥がある。いまどきそんな管理をしているところもあまりなかろうが、一度付いた悪いイメージはなかなか消えない。だから、特に古い掲示板文化圏(あるのか?)ではh抜きは常識として語られているのではないかというくらいだ。

うーん、もうちょっといろいろ有ると思ったけれど、ぱっと思いつくのがこのくらい。思いついた人はコメントで補足してください。で、僕としてはリンク元を知るメリットもそれほどでもないと思うので「気にするな」と言いたい。誹謗中傷を明らかにし、排除したいという気持ちはわかるけれど、それが目立つところ(2chが必ずしもそうだとは言わない)で行われていれば網に引っかかるだろうし、そうでなければ影響力なんてないのですよ。いいじゃないですか、生暖かく見守られても。その人たちとは多分価値観が合わないから、説得するのも時間の無駄だろうし。