わりと少ないブックオフの利益

まあそうだよな、薄利多売命だモノね。100円1冊の在庫コストってどのくらいなんだろ。回転しなかったら捨てたほうがマシなのかなあ。

「セグメント別売上 | 財務データ | 本を売るならBOOKOFF(ブックオフ)」によると、「ブックオフ事業」による2007年度の売上高は、375.53億円。消費税の分を引くと、357.65億円。
新刊書と同じ印税率10%を適用すると、著作者が受け取るべきなのは36億円弱、ということになる。実際のところ、古書の利益率は新刊書より高いので、個人的にはもっととってもいい。

404 Blog Not Found:ブックオフが著作者に支払うべき金額

再販制度だとか、そういった点も考えなきゃならんのは確かなんだけど、それ以前にHPに載っている2007年3月期の決算単身によるとそのセグメント(つまりブックオフ本体事業)の営業利益は37億、連結全体だと売上462億で営業利益34億くらい、純利益が19億。10%ってのは利益全部吐き出してまだ足りない金額です。ただ同然で引き取って100円で並べてもこれですから、通常の書店で利益が出るのが不思議なくらいですよね。万引きはやめましょう。
dangogaiが古書の利益率をどこから持ってきたのかが気になります。新刊って、本屋が利益を棒引きされるんじゃなくて、値段の中に印税が含まれているだけだから、そもそも古書と新刊を同列に並べる時点でノーセンスに思えます。本気でやるなら買い取り金額に対してってのが限界じゃないかなあ。でもそれだと普通の古本屋死亡だよね。著作者の権利を守るために古本屋あぼんじゃ本来の意図に反しているからこの案却下。
というかさ、物書きの矜持としては新刊の印税で喰ってなんぼなんじゃないのかしら。古本屋でも回転良く売れるような作家の本などは増刷もされているだろうし、いつ売れるかわからないようなレア古本が潜在印税リスクになって古本屋(というのはつまるところ、売上マージンが社会に対する利用料な書庫みたいなものだ)を圧迫するのは本末転倒だよね。