単価の高い仕事を選べば適当に仕事をしてても儲かる

レジ打ちの対価の話で盛り上がっております。警備員とかバスの運転手とか給食のおばちゃんが公務員のときと民間のときであまりに違う!公務員は高すぎる!みたいな話をするときは職種が問題になるんだよね。なんとなく視点がぶれているんじゃないかという予想はある。

弁護士とか医者とか一級建築士とか、そういう資格系の仕事は最初に高いハードルを乗り越える必要があるから、まずいったん能力の担保による給与水準設定がなされている。
一方でITクソコンサルのように資格どころか自分のやっていることもろくにわかってないくせに給料だけ高いやつらもいる。

そう、高い収入を得るために必要なスキルはその仕事に対して有能なことではない。その仕事への就職活動スキルと、就職後にうまく評価を得るスキルなのだ!なんだってー!

極端な話をするとそういうことになる。もちろん、あまりにその仕事そのものにマッチしていない人材は会社にぜんぜん貢献していないわけだから、首を切られる可能性はある。あまり人の首を切らない会社にさくっと入り込んで適当に評価されて、その後は不遇でも単価が高いから会社にしがみついておけばなんとかなるよね、みたいな。そう、IBMの中途入社のような!

僕らの一回り上の世代でIBMに転職した人はいっぱいいるけど、そのころはとにかくSEを1000〜2000人(もっと?)中途で集めていた時期で、ある以上の年齢層に属している人はもとの会社よりぐーんと給料が上がっていた。その対価で心を病んでいた人もいたけど。

単純労働に限らず、仕事の能力が給料に直接結びつく幅はそんなに大きくない。単純労働の場合、働ける時間を能力とすればむしろ仕事そのもののスキルよりはその方が重要だったりする。であれば、職業選択の時点ですでに勝ちと負けは決まっている。その中であがいても無駄だからこそ、成功したい人は起業するんだろうけど。