番組推しの過去と現在

ドラマに限らないけどさ、テレビ番組ってかつてはいい番組を淡々と…というと変だけど…流していたよね。
いつの頃からかなあ。24時間テレビみたいなスペシャル番組で、番組対抗なんとかとか始めて、クイズ番組に飛んで、土日の昼は番宣番組(それをみただけでもうお腹いっぱいなので本編が見たくなくなるレベルのw)を流しまくって。普通に過去の名作の再放送のほうが視聴率取れると思うんだけどw

気がついたら、テレビ番組の放送時間の1〜2割は別の番組やテレビ局企画の映画やイベントの宣伝になっているような気がする。もっとも、僕はテレビをあまりみないので、その割合に信憑度はないけど。

視聴率は番組についてくるものではなく、取りに行くものになっていて、その手法は商品CMと同じで、視聴率とった番組の中でまた番組宣伝して…なんか、自転車操業という言葉が思いついてしまいますね。

フジテレビへの抗議の件。なんだか差別的な運動であることは間違いないし、そういう意味では賛成できないんだけど、不自然な「推し」に嫌悪感を抱くのもわかるんだよね。過去アメリカのドラマが流れていたときにはそんな抗議が起きなかったあたりが差別的だって言うけど、無理やり「アメリカドラマブームをつくろう!」っていって宣伝しまくっていたわけでもなく(末期はそういう部分がなくもなかったけど)、あくまでいいドラマを放送するぜ!って感じだったよね。とはいえ、なんか一昔前に比べるとここ10年くらいの商売っけが透けて見える感じは今とそんなに変わらないけど。差別的って話はもっと根源的な部分であって、少なくとも表面上の抗議の理由については共感する人が結構いるんじゃないかってのが今回のデモの問題だと思うんだよね。

ナイトライダーとかエアーウルフとか、よく考えるとくだらないw(でも面白い)ドラマが日本製の面白いドラマと一緒にゴールデンタイムに流れていた時と、番宣の嵐のバラエティーばっかの今。なんだかなあ。

たしかに、TVってのは昔からブームの火付け役としての存在感はあったわけさ。かつての栄光あるブーム放火行為を、ろくにテレビを見てくれない若い世代ではなくて、惰性でも見てくれるおばちゃん向けに行うっていう戦略はまあ間違ってはいないと思うんだ。実は作られたスターであっても、面白いドラマでなくても、韓流ブームって言葉にだまって乗ってくれるもんね。オバチャンたちも実際にはシビアだからわかってると思うんだけど、暇だったりするとね。たぶん、韓流スターを適当に作ってドラマ買い付けるほうが安上がりなんだろう。

別に韓国の手先だなんだとかそういう話ではないとは思う。でも、そういうブームの作りに徹しちゃっている事自体がこの先の行き詰まりにつながるんじゃないか、といかそういう危機感は必要だと思うなあ。