堂々と言っても事実が消えるわけじゃない

そりゃ僕だって南京大虐殺はなかったと思いたかったし、現にそう思っていた時期もあったけど、少なくともいくつかの本やらなにやらを読む限り、程度の問題はあれ、まあ虐殺と言っていいレベル(大をつけようがつけまいが重さは変わらないと思うけどね)の行為はあったんだろうなと思っている。
世の中それを認めない人はたくさんいるし、それはそれで勝手な個人の自由ではあるけれども、公人として発言しなければならない人がそれを口にだすことは普通は憚られるものだ。

「現地で公開討論会をやりたい。私も行くので、すべて聞いてもらえば、私の気持ちも分かるはず。話し合うのもいかんというのは、いくらなんでもどうかと思う」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120223-OYT1T00203.htm

別にお前の気持ちなんてどうでもいいことだ。話しあう以前のレベルで自分の主観を押し付けておきながら、話しあうのがいかんと捉えられていると?お前が話すに値しないゲスだと認定されただけだよ。

「真の友好のためにも事実を明らかにする必要がある。中国共産党の方が来たので、裏ではなく堂々と言おうと思った。もし私が間違っていれば、議論の場で言ってもらいたい」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120223-OYT1T00203.htm

表とか裏とか関係ない。堂々と言った所で事実関係に変化が起きるわけではない。議論をする前に勉強をすべきだし、見たくないものを見ないという態度を取らないで向き合ったら、こんな大きな事を言えるわけない。

南京で起きたことは、戦争で起きる事件としては至極標準的なことであり、だからといって仕方が無いとは言えないことだ。みんながやっているからという理由で悪行が正当化されるというのはありえない(とはいえ、戦勝国の特権として隠蔽されることはままあるが)。