IT

物理的にセキュアなデザイン

久々に某所の某電算センターに行ってきた。最初にあそこに入ったときからもう何年も経ったなあ。最初は「悪さをすると連行される」と脅されたものです…システムのセキュリティーにはソフトウェアのセキュリティーも当然必要だけど、こういうデータセンターの…

クラウドだから安心!の大間違い

人はなぜクラウドに移行するのか。それはめんどくさいから…おおよそシステムのおもりというのはめんどくさくてコストが掛かるものです。 導入計画から保守までの一連の作業が省略できるとしたらそりゃあもう楽で楽で仕方がないですよね。ましてや障害に強い…

モーションUIにはない既存操作デバイスのよいところ

任天堂Wiiのコントローラーに始まり(実際にはこれが始まりではないけど一般への低価格提供という意味であえて)、Kinectで進化したモーションコントロールデバイスですが、ここ最近、順方向の進化を遂げているようです。 Leap Motion その精度と安さに驚き…

情報化と電算化ってなんか違うの?

韓国はIT化が進み過ぎるほど進んでしまっている部分があって、特に電子政府というところではお手本みたいな形になっている、というのは衆目の一致するところかと思います。何をどこまでどういう形でIT化するかっていうのはそうはいっても個別の課題であり、…

ビッグデータというバズワードとHadoop技術者の悩み

金融業界、それも銀行担当でSEなんてやっていると中々Hadoopみたいな技術に触れる機会もないんだけど、そうはいっても無視できないキーワードになって来ているビッグデータとともに、基礎は理解しないとなーと思って色々調べたりやってみたりする、というの…

「俺の意見は正しいからお前らはコメントで俺の意見を肯定せよ」

たまたま目に入った。 ただ、私が思っている最大の欠点は、標準化されていないということです。このコードを初めて見る人はまず Flag 構造体の仕様を知ることから始める必要があります。bool をそのまま使っていれば、そのようなことは必要ありませんでした…

スルガ銀行 vs IBM 周囲の見方は

判決が出た後のITPro読者の1611の感想が掲載されていた。 スルガ銀-IBM判決、ITベンダーも4割は「妥当」 | 日経 xTECH(クロステック)いくつか気になるコメントを上げたい。 ・ITベンダーにとっては、プロジェクト失敗時の金銭リスクが飛躍的に高まる判決。…

PASMOのお粗末さと企業の情報システムにおけるリスク管理について

駅員によるPASMO履歴開示ストーカー問題は情報システムのもろさと管理の大切さをアピールするいい機会だったと思う。被害者の方には申し訳ない話だけど。そもそも高木先生によるPASMOマイページの問題に指摘がある遥か前に、このような事件が起きていて、か…

障害の在り処

システム開発に障害はつきものです。トラブルね。テストなんて問題を出しきるためにするものなんだから、起きないほうがおかしい。でも、起きると問題視される場合があります。もちろん、問題視するのはプロセスがきちんとしていない(本来やるべきことをや…

IBMの敗訴と巨大SIの終焉

NEFSSでの次期システム開発をめぐるIBMとスルガ銀行の裁判は74億円の賠償を認める判決がでましたが、IBMは控訴したようです。正直勝ち目はないんじゃないかと思いますが、いずれにしても高裁で決着がつくことでしょう。 地方銀行のシステムすらパッケージ…

デバイスに囚われてるから「タブレット後進国日本」とか言っちゃうんだよね

日本でタブレットPCの普及率が諸外国に比べて低いことは果たして問題なんだろうかという問題。 デバイスは何のためにあるのか。一昔前であればそこで実行できるアプリのためだった。いまだにゲーム専用機にはそういう匂いがある。でも、今やデバイスはサービ…

「夢」のシステムが実現しないわけ

身につまされるところがいくつかあった。 まず顧客には「本当に必要なもの」がある。金出してやるプロジェクトなんだから当然のことだ。ところが、そこにコンサルが入って次期システムのあるべき姿という「素晴しい夢」を説く。「夢」の話は楽しいし前向きだ…

ドコモがスマホの通信量を減らす要望をするのは傲慢さ故なのか

一見して、ドコモを悪者にしてやろう的なバイアスがかかっている記事と感じた。 しかし、こうした一連の通信障害は、スマートフォン一色にラインナップを急激に変更した通信事業者の身勝手さゆえの「自爆」に過ぎず、それをアプリ開発者に向けるとは、単に傲…

「SIerに本当に必要なもの」を手に入れたい

富士通の打ち出した方針をきっかけに色々と盛り上がっていますね。 以下のエントリには中堅SIerに勤めている身としては思うところがたくさんあります。引用しつつ少し議論してみたい。 ただし、一方でより本質的に重要なことは、クラウドの普及により、要件…

就職活動中のみなさんに送るシステムインテグレーター入門(その2)

さて、今回は、SIerの主戦場である、企業システムとは何かについてまた簡単に説明してみることにします。 基幹系システムとは 企業システムにも色々な種類があります。まず、基幹系システムというものについて。 基幹系システムというのは、その企業が活動す…

就職活動中のみなさんに贈るシステムインテグレーター入門(その1)

就職難といわれる今日この頃です。高校の部活のOB会で就職支援活動を去年あたりからはじめています。にしても、IT業界がなにをやっているかはやっぱりみなさんイメージしにくいみたいですね。でも、会社選びにはその仕事が自分のしたい仕事のイメージと合る…

2500億円は多いのか少ないのか

みずほフィナンシャルグループ(FG)が国内最大級となる2500億円規模のシステム投資に今春から踏み切る。昨年3月のシステム障害を受け、傘下銀行に分散するシステムを2015年度末に一本化する。大量のデータ処理を効率化するとともに、年間1000億円近くか…

Oracleはこの先生きのこれるのか、そしてJavaの未来は

Javaの生みの親、ゴスリングのインタビューが載った。彼は、結果として、OracleがSunを買収した結果、Javaの持ち主から離れることになった。 “Javaの父”ゴスリング氏、Oracle退社の理由を語る (1/2) - ITmedia エンタープライズ 「Oracleで働かせてもらうに…