2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

思考停止キーワード:「信じる信じないも個人の自由」

以前の「〜と思うのは自由です」は相手に対する承認と見せかけておいて自分に対する予防線だということを書いたのですが、これはちょっと違って、完全に議論放棄ワードです。意見のぶつかり合いですらなく、そこで打ち切り。「〜と思うのは」は、相手を無視…

思考停止キーワードについて

念のため宣言しておきます。 この一連の記事はnovtan別館 - 議論がこじれた場合の心がけの補足的なもので、単純なNGワードとして挙げているのではありません。これらのキーワードを目にしてしまったとき、または書こうとしてしまったときに、場合によって…

何故実名の論者は匿名を憎むか

まず、これは匿名論ではない。それは別の機会に。 実名の論者が匿名を批判することはあえて実例を挙げなくてもそこらで良くみられる。何故か。きっと「匿名の人たちに嫉妬」しているに違いない。その自由に。その責任の無さに。いつでも消え去ることのできる…

思考停止キーワード:「それは思考停止です」

from b:id:REVさんのブクマコメント。思考停止と言うか議論停止キーワード? ネタにマジレス的な。 まず、自分の思考が停止していないか十分に疑った上でしなくてはならない発言です。もしこれを言われたら、相手の何を刺激してしまったかを思い返して、適正…

思考停止キーワード:「善悪の問題です」

忘れてはならないことだが、善悪には「マクロ善悪」「ミクロ善悪」があり、それらはさらに「歴史的善悪」「宗教的善悪」「コミュニティー的善悪」などによって細分化される。つまり、これらは人間が積み上げてきた価値観の表出であって、ここに立脚した議論…

ホワイトカラー・エグゼンプションと裁量労働

思考のスタート地点。まとまっていません。 何度となく考えてもホワイトカラー・エグゼンプションの対象にいわゆる裁量労働制度で成果主義なサラリーマン、特にSIerな人々が入るとは思えない。 もちろん、全てが該当しないと言っているわけではないけれども…

思考停止キーワード:「〜は常識です」

常識というのは、非常に便利な言葉です。しかし忘れてはならないのは、常識という言葉の裏には必ず「〜にとっては」という意味あいが隠れていることです。議論において常識という言葉を使うのは大抵の場合において間違っています。ある特定の文化圏における…

タグいっぱいつけた

大抵「雑記」で済ませていたのですが、どうも自分の記事を追うのも面倒になったのでタグをつけてみました。 JASRAC 著作権 議論 社会 労働 転載問題 科学 無断リンク あたりを雑記に付加してみました。既に付いているものもあり。今後はちゃんとつけよう。 …

転載問題について最後に。

今後一切言及しないと言う宣言ではありませんが、ここ数日のやりとりで少しまとまったので。 転載機能自体は容認する余地がある デフォルト転載可であることは以下の理由から問題があるので不可になっているべき 転載を許可する意図がなくても気付かないうち…

過労死は自己責任

全くその通り。会社から逃げ出すことは自由である。逃げ出すことのできない理由として会社には恨みがあるがお客さんには恨みがないからなんていうのは会社に対して甘すぎる。自分が抜けたことで客に迷惑がかかるのは、会社の責任である。労働者が負う事では…

思考停止キーワード:「自己責任でお願いします」

このブランコは壊れています。たまに外れて飛んでいきます。区役所には修理の提案を出していますが、ブランコで遊ぶのは楽しくてメリットいっぱいですから直るまでは普通に使いましょう。僕も漕ぐのが上手いから毎日楽しんでます。あ、怪我するのは自己責任…

思考停止キーワード:「〜と思うのは自由です」

自由だと思うのであれば、それ以上言う必要な何もないけれども、このワードは実は「だから、自分が何を言うのも自由」ということを言いたいにすぎない。議論と言うのは主張をぶつけ合うのが目的ではないから、それを「思うのは自由」で総括してしまった時点…

思考停止キーワード:「〜をやってからじゃないとそれをいう資格はありません」

議論とは、つまるところいかに主張を客観的に説得力のあるものにするかが結論に昇華すべきものであるからして、必ずしも実世界での活動が評価基準になるとは限らない。この発言を可能にするのは、客観的にすなわち論理的に導き出すことの出来ない事項のみで…

議論がこじれた場合の心がけ〜結構更新しました

novtan別館 - 議論がこじれた場合の心がけ せっかくなので、継続的に更新します。こういうのも入れたほうがよいのでは、これはちょっと違うんじゃない、と言ったコメントをいただけるとありがたいです。 別途、思考停止キーワードも募集。事例があれば嬉しい…

効率と豊かさと

現在の日本はおよそ「人間が生きていく」ことに対して必要な豊かさと言う意味ではとっくにその水準を超えている*1。バブル崩壊がもららした平成の不況もまた、恐慌ではなかった。国民のほぼ全員が何らかの形でその影響を受けたものの、最大のダメージを受け…

議論に勝敗はあるよ

厳密に言うと、勝ちはないかも知れないけれど、負けは確実に存在します。「勝った」と思うのは単なる驕りにしか過ぎないけれども、負けは当事者が認めた時点で負け。だからと行って相手が勝ったとはいえないのだけれども。 本質的には、勝ち負けではなくてお…

はてブのコメントを見返して思う

酔っているときのコメントは方向性が単なる感想に近い…

OYAJIさん、話聞いてますか?

いらっしゃったので。先日のエントリのコメントより。改行は一部削除しました。 # sen_nin_kiyama 『「転載記事は転載者の自己責任で管理すべき」という考えの基本には、Yahoo!ブログヘルプの記述にもある「転載した記事の修正はできません」という大前提が…

議論がこじれた場合の心がけ

とりあえず箇条書きにて整理中メモ。こういうことを考えなければならない議論はあまりしたくないけれども、避けられなくなったときに足元をすくわれないための確認ポイントとして。 自分がしたいのは、議論か考える 自分の主張を押し付けたいだけじゃないの…

フレーズ紹介サイトについてのアイディア

sta la sta - 『本で見つけた名言を投稿・検索できるサイト「バーブル」』は著作権法的にOKなのでしょうか?を読んで考えたちょっとしたアイディア。著作権の期限が切れていないものに対して。 そもそも、内容を単純に抜書きしての紹介は引用にあたらないし…

転載したのは画像データなのか画像へのリンクなのか

僕の中では結論が見えてませんが気になったので。気になったのは以下の記事。 Yahoo!ブログ - 児島の仙人のきまぐれメモ あなたが「危険と感じていない」ことが、一番「危険」なのだ。 もともと何が起こったかはここにくる人はご承知だろうから触れない。O…

サービス残業って何をサービスしているんだろう

ふと思ったので。裁量労働制を初めとした成果主義の皮を被った残業代抑止策で必ず引き合いに出されるサービス残業。言葉自体は、残業代を初めとした労働の対価を伴わない仕事を行うこと。一つには、実働時間ではなく、アウトプットに対して対価を払うと言う…

今世紀最大の詐欺?

いくらなんでもあと90年以上あるのに、しかも最大の詐欺と言うには実際には被害がない(脳トレ商法とかが全くないわけじゃないだろうけれども)わけで、あまりに煽り文句過ぎるような気がします。派手なことを言い過ぎると返って信憑性を失わせるような気も…

不自由利用マークの謎。

某ホットな話題を見ていたら急に登場したこのマーク、みんな知っていましたか?大変不勉強なことに僕は知りませんでした。そもそも見かけたときに画像がリンクになっていなくて苦労した(URL入れただけですが)のはブログ主が悪いのではなくて、JPEG画像を使い…

匿名論と犯罪行為は別だろうと

どうも話が違うような気がする。 「匿名でないことに拘っている」のではなく、「匿名・偽名・HN(ホーリーネーム?)」で他者への誹謗中傷(名誉毀損罪)、個人情報の書き込み(プライバシーの侵害)、罵倒表現(公然侮辱罪)、脅し表現(脅迫罪)などなどの…

前提が噛み合わない匿名論〜内部告発や危険水域からの発言が匿名でなくてはならないのは何故か

というタイトルを書いては見たものの、深く掘り下げていくわけではなく、単なる印象論に堕してしまうことを予め予期しつつ。 la_causette 「内部告発や危険水域からの発言」以外の言論に際してまで匿名表現を用いることは匿名の濫用とはならないか。で小倉先…

無断リンク問題の焦点

ちょっと昔のエントリですが、ブクマ経由で読ませていただいた&考えることがあったので言及します。 あなたの正義は誰を殺しますか - 無断リンクのカテゴライズで、無断リンクを種類別に分類している。この分類に従うと、第3種及び第5種がいちばんの問題…

ターミナル・エクスペリメント / ロバート・J. ソウヤー

ターミナル・エクスペリメント (ハヤカワSF)作者: ロバート・J.ソウヤー,Robert J. Sawyer,内田昌之出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1997/05/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 33回この商品を含むブログ (66件) を見るネビュラ賞受賞作。 主人公は偶然…

本来の議論において、実名も匿名も関係ない

議論と運動 「死ぬ死ぬ詐欺」問題をはじめとする匿名言論卑怯論は2ちゃんねるという環境の中で醸成されてきたいくつかの空気に対する反応ではないかと思っています。つまり、単に匿名というだけではなく、それに「数の暴力」が掛け算されたことによって起こ…

ひとりっ子 / グレッグ・イーガン

ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/12/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 80回この商品を含むブログ (183件) を見るイーガンの日本語オリジナル第三短編集です。作品の執筆時期…