議論

陰謀論とトンデモの親和力

いやあ、なんというか、もはや陰謀論というのは世界の謎を都合のいいように説明するツールから一皮剥けて、ギャグの域にまで到達しているんですね。その種の陰謀論には一片の真実は潜んでいそうではありますが、あいまいな状況証拠をもって陰謀の理論を打ち…

「ネタにマジレス」と「釣りでした!」

どっちもどっちの、場合によっては敗北宣言ではありますが。 「ネタにマジレスして」とか言うのは、「逃げます」という宣言だし、「負けです」という宣言ですからね。 kikulog 釣りでした、もそうだけど、これ系の発言にも空気というものがあるとは思ってい…

それは自明です

って、それは常識ですって言ってるのと大して変わらないよね。500年後でも自明なことはあるのかな。「人は必ず死ぬ」ですら怪しい。 それでも、「今の常識としては自明」というのはあるかもしれない。「人は必ず死ぬ」とかね。 仙人妖怪不老不死、そういうも…

ブーメラン投げに習熟すると

威力を求めて大きくなったり刃が着いたり必要以上に強く投げたりして、戻ったときに上手く受け止められず大怪我、という罠。

議論のお作法とは離れて

どんなに色々な部分に了解があっても、何について話しているか明らかでない議論なんてろくなことにならない、というのはそれこそ僕のエントリの中にもごろごろ転がっています。個人的に残念度が高い議論というのは話のネタが高度な専門性を有しているわりに…

すりあわない議論の責任

別に責任なんて誰にもないとは思うけれども、原因はある。じゃあそれをどうやってあらためてすり合わせるか、というところで何か大きな責任問題的なものが口を開けて待っていると、そのすり合わせを実行するハードルになるんだよね。 これを認めちゃえばすり…

無い事を根拠にすることの意味

無い事を証明せよ!というのはいわゆる悪魔の証明ですが、証明できないまでも、多分ないだろう、ということは統計などの定量的な資料があればある程度立証可能です。もちろん、物事には例外があって、「あるからあるんだ」と言われたらまあそのとおり。 でも…

議論の方向性

ダブスタの話を書くのに過去エントリを見てたら同じ日にこんなのがありました。 こういう議論をする人は嫌いだ。それは、他人の言葉を勝手に解釈して、その解釈が正であることを言葉を発した本人が否定しているにもかかわらず、その発言を拾い集めてきて、論…

ダブスタ批判の前に

ネットでの議論を眺めていくと、よくダブスタ批判に行きつくことがあります。正直なところ、ダブスタを起こさない人なんて現実の世界にはほとんどいないんじゃないかと思っています。ここでいうダブスタ、というのが何であるかは以下の過去エントリを参照。 …

相手のレベルを想定して臨む

雑感。話せばわかると不良の群れに頼まれてもいないのに飛び込んでぼこられたときに話してわからなかったのは相手がバカだからと規定するのは、たとえ相手がバカなのが事実であったとしても、先に評価しなかったことか、あるいは結果に対して文句を言う自分…

納得する、ということ…

自分に起こる出来事に対して、はじめから納得できる結果が出る、なんてことはないでしょう。 理想と現実に折り合いをつけることによって、納得できる。そこの折り合いがつかないといつまで経ってももやもやとし続けるのですね。自分に責任がないとき、あるい…

相手は関係ないんだよ、相手は

罵倒をする者は、理由の如何に関わらず、罵倒をする者である。「ぐすっ…でも…A君が殴ってきたんだよお母さん…」 「我慢しなさい!男の子でしょ!」まあ、世の中理不尽なものであることを学んで子供は大人になっていくのだ。ぐれなきゃいいけど…

語源を常に把握する必要はあるのか(sk-44さんへの応答として)

そもそものエントリで場を提示し忘れたので、今更ながらでありますが。 http://d.hatena.ne.jp/sandercohen/20080813/1218631196 ※脚注1「デスマっててね」⇒追記 はてなブックマーク - なんで飛躍だと感じたのかやっとわかったよ - 相見えぬ未来 ※Apeman氏の…

着地点を考えつつ界隈に口を出す

※夏休みボケモード思考垂れ流しエントリに付き注意医療問題とトリアージの話は全然別の文脈で出てきているんだけど、最終的に制度として落とし込まれるときに何がしかの政治的判断が伴うだろう、という点で、自分の中の線引きの場所を明確にしておかなければ…

ついにデスマーチもか

ITにおけるデスマーチを語るからには当然ヨードン先生の「デスマーチ第2版」くらいは読んでおかないと資格はないよ、と言うべきところなのだろう。デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか作者: エドワード・ヨードン,松原友夫,山…

何故間違った主張を守り抜きたがるのか

明らかに間違っている主張(それもそもそもは勘違いとかの自分の落ち度が発端)を意地でも守り抜く!みたいな人いますよね。誤りを認めたほうが絶対に合目的なのに、認めたくないために泥仕合。本人は童心にかえって楽しいのかもしれないけど周りは服が汚れる…

「多くが」言ってるとか言ってないとか

大抵はエビデンスに欠ける。ウェブでは、と限定したらある程度はわかるけど市井の調査結果なんて容易には見つからない。 医師が免責について〜だって実は全部免責にしろや、が本音かも。もっともそれは、俺が買った馬走らんかいくらいのものだろう。みんな自…

「言ってることはわかるんだけど、愚弄されて素直にはいって言えるか!」

こんな状況ってないですかね。あとは「お前が言うな!」みたいな。言ってることは実に正しい(けど現実にするには血のにじむような努力と根性が必要)のに自分ではやらない上司とか。 業を煮やして相手をバカにして行き着く先は不毛な無理解の連鎖。 とはいえ…

知識の使い方

悲しいかな、血液型性格占いが根も葉もないでたらめだということを心理学的態度の初歩として学んでもそれを現実で開陳すると怒られたりしてブログでくだを巻くしかなかったりして。 せめて書店の心理学コーナーに置かれるそれらを何とかはしたいものだけど。…

言論封殺

そもそも引用も名指しもトラバも何もしていないところにどうして知ったか知らんが乗り込んできたからわざわざエントリ上げてお相手してあげたというのに引用元の捏造の問題をあたかもその先の文章の信頼度まで損なわれるかのような印象操作を行って、では要…

呼ばわってるじゃん?

呼ばわるって よばわ・る よばはる 3 【呼ばわる】 (動ラ五[四])大声で呼ぶ。叫ぶ。 の検索結果 - 辞書すべて - goo辞書 なのでレッテルを貼って喧伝したり、何かになぞらえて糾弾したり、というのは呼ばわってると言ってよいのではないだろうか。どうだ…

「不適切なら削除」にも色々ありそう

僕が前回のエントリで主に述べたことは、「時候の挨拶みたいなものだからスルーすればよいのに」的な主旨だったのですが、色々コメントを頂いて、もうちょっときちんと分類した方がいいかな、と思いました。 儀礼的なものだよ派 単なる決め台詞だから気にな…

「常識では考えられない」ことを織り込むべきか

「厳密に言うとこうなりますと言って常識では考えらない事例にまで拡大して適用する」ってのは詭弁のガイドラインに載りそうな話かなって思うなあ。 確かにそのりくつはおかしいと断言するのは難しい。だからといってそれが有効な反論になるって思っている人…

極端に悪意を持った読み方の例

歴史に学ぶことは大切です。ですが 「右僕射源朝臣」を「源朝臣(徳川家康のこと)を射る」 「君臣豊楽、子孫殷昌」を「豊臣(秀頼のこと)を君として子孫の殷昌を楽しむ」 「国家安康」を「家康」の文字を分解した呪詛 と読んでしまうような悪意の解読に対して…

議論の過程において、文言の是非を問うことに意味はあるか

論理の隙を突いて相手の主張をやっつける、という意図がある論戦ならばともかく、意見を出し合ってその妥当性を議論する、まあいわゆるディスカッションだったりブレインストーミングだったりするときに、まあ、論理的な誤謬があるとかそういう指摘はともか…

「お前は間違っている!」ことを指摘するのは簡単だが、「俺が絶対正しい!」ということを証明することは難しい

当たり前だけどね。主張というのはその裏づけになるものから逃れられないものだし、それを突き詰めていくとある観点・価値観が源泉になっているから、違う観点・価値観の元で問題を再構成すると違う結論が出ることは普通。 一方で「絶対」正しい為には全ての…

「批判、あるいは罵倒対象と対抗手段」の続き

どうやらコメント欄がいっぱいになった模様です。 続きの議論をなさりたい方はこちらでどうぞ※id:sakimiさん、表示されないのでどうやらコメントがロストしてしまった模様です…お手数ですが、こちらにコメントいただければ幸い。 ※はてなダイアリーの障害の…

自らの無謬性を当てにして相手を批判するのは盛大にブーメランを投げ続けるようなもの

得意分野だったら頑張って踏ん張れるかも知れないけど、違う分野で変なことをいったとたん、過去に投げたブーメランが一斉に自分のところに戻ってくるのだ。 さもロジカルかのように、どんな前提でもそれにしか帰結しないかのように、立場の違いではなく相手…

ヌルいサイトと批判

ウェブでは、全世界に見えるところにその主張を置けるという意味では誰もが対等なんだけど、内容まで対等になれるわけじゃない。公表した以上は、直接に、あるいは暗黙的に、評価され、ランク付けされる。見てもらえないのも一種の評価だ。そういう意味では…

小倉先生見直した…って思ったのだが…

小倉先生の意見がわりと否定的に捉えられやすいのは、蛇足的にある勢力を十把一絡げにして批判して、本題以外のところで大揉めになるからだと思うんですよね。そういう意味では、今回のエントリは、まあ、この流れでこれは、という意図を疑われかねないもの…