著作権

新古書店からの印税収入?

権利に対する現状認識と、思いがばらばらでありすぎると言うのは権利者として問題だと思うし、適当な認識の人が適当に収入増を図っているというだけの印象を受けてしまいがちなところがまた反発を招く原因だと思うので、業界団体はちゃんと発言を制御すべき…

もう一度、ArtistShareの紹介

雑多に色々と浮かんできて、忘れないうちにと思って携帯でがんがん投稿してみました。なのでクオリティーヒクスなのですが、ご勘弁下さい。 しかし小委員会の結論で驚いたのは、消費者どころか原著作権者も不在の業界話になってしまっているようなところです…

みっくみくの話

アーティスト名として許諾していない云々が最大の焦点になっているようですが、こういうのは既存の枠組みにはなかなか入りづらい。バーチャルな人格に著作権は発生しうるのか。当然、しない。でも宙ぶらりんにはならない。誰がしゃぶるか。そんな構図。 今回…

権利者が「業界」のことなら見てないかもしれないけどね

時間がないので一言だけ。 消費者は権利者を批判している。しかし消費者は「なぜ権利者は『ダウンロード違法化』が必要だと思ったのか」ということをほとんど考えていないのではないか。結局自らの立場しか考えていない点では権利者も消費者も同じ穴の狢であ…

だからなんでもJASRAC批判にするなって

みっくみくの件はまあみんなが勘違いしている訳ではないけど、JASRACには問題はないし、一連の言及を読む限り、単なる道義問題だと思えるのだけれど、なんで過剰に反応するかなあ。 確かにJASRACは後付け問答無用お前等の商売のことなんか知ったことか決まり…

不買運動と消費者団体

日本で「運動」をすると特定政治勢力と見做されてしまいそうですが、そもそも政治的な存在であることには違いないのだから、むしろ政治勢力として力を持つべき。でも、どこかに取り込まれてしまうことが多い。ノウハウがないことが問題なのかもしれないけれ…

違法ダウンロード、させろ〜〜

パブコメを出したみなさま、お疲れさまでした。しかしながら、努力の甲斐なく、とりあえず小委員会の結論ではダウンロード違法化の方向性は不可避と見られています。さすが民主主義の国。 文化庁長官の諮問機関・文化審議会著作権分科会に設けられた「私的録…

違法サイトの作り方

簡単。 「著作者に無許諾で動画や音楽をアップロードしたサイト(以下「違法サイト」)からのダウンロード」を、著作権法30条で認められた「私的使用」の範囲から外し、「違法サイトと知ってダウンロードした場合は違法とする」 この定義で言えば、無許諾で…

コンテンツ産業など滅んでしまえ!

消費者として、その楽しみを人質にとるかのように規制を迫られるのは、それが好きだという弱みがあるので仕方がない。でもさ、疑われてまでみたくねーよバーカという声にはどう対抗すれば良いと思ってるのかな。「違法?知らなかった」⇒「じゃあ正規のを買わ…

よろしい、「ネットはダークサイド」だ。ならばリアルは?

フォースの暗黒面に落ちたネット利用者たち。これって侮辱だよね。某委員。 確かに、ネットの暗黒面は存在するし、それが得体のしれないものに見えるのはわかる。しかし、ネットは基本的にオープンなアーキテクチャだ。暗黒を感じるのは盲目だから。不勉強だ…

制度ではなく、システムで解決すべき問題

こう言ってしまうとDRMか、みたいに聞こえるかもしれないが、ここで言うシステムというのはプログラム的仕掛けのみならず、市場全体の運用まで考えた大きな話。 iPodとITMSが成功したのは、もちろんコンテンツ業界の勝利ではないけれど、来るべき未来でどの…

娯楽はパイの奪い合い

前にも書いた気がするけど、娯楽なんてものは、ごく限られた消費者と言うリソースをいかに獲得するかの競争であり、市場規模はある程度固定化される。消費者が費やすお金は景気にも左右されるけれど、インフレにならない限り、全体の売上は頭打ちになる。メ…

JASRACの言う性善説と権利者側の善

どうも性善説という言葉は誤解される事が多いですが、人を善として行動すべしではなくて、どっちかというと罪を憎んで人を憎まず、人間の本質は善だから儒教によって更正できる、という感じでしょうか。 「著作権の管理が、性善説に立脚してできるならば、そ…

MiAUの忘年会に行って来たよ!

ただ単にこうやって思うところを書き散らしているだけの僕なんかが参加しても良いのだろうかと思いつつ、折角なんで発起人の方々の顔を見たいと思い立って忘年会@新宿に参加してきました。ちなみにMiAUには協力会員として参加し、SNSに登録しています。何も…

閲覧権ありやなしや

また面白いことを言う人がいる。さすが春樹御大の弟君だけあります。 「インターネット上で完全な著作権管理が可能になれば、ダウンロードやストリーミング配信時に適用する“閲覧権”を作るべき。これによって、映画館に足を運んだり、DVDパッケージを購入す…

MADとツンデレカルタ問題

特に議論の余地無く、別個の問題であると思ってしまうのですが、どうなんでしょ。同人誌からスタートした漫画家がプロデビュー後同人誌トレース疑惑を追及されるみたいなもの?違うか。 MADに関して言うと、素材が明らかにフリーでない場合、厳密に言うと黒…

「私的録音録画小委員会中間整理」に関するパブコメ

ジェネレータの力を借りつつ自分の言葉で。 11/18追記:コピペミスでタイトルを間違えていました…「私的録音録画小委員会中間整理に関する意見」が正解です。メールはちゃんと出してます。 ●105ページの「ii 第30条の適用範囲から除外する場合の条件」の項…

賛成していいんだか悩む某受信機

どうも一部で盛り上がっていて本当だかどうだかもわからないのですが、本物な雰囲気が出ている某チューナー。なんでも地上派デジタルの暗号化を解除しPCで録画できる装置らしい。 そもそもスクランブル化そのものがどうか、とは思わなくもないのだけれども、…

改変を認めない劇作家はシェークスピアプロット禁止

なんてことを思った。同一性保持権と言うのを大事に思う気持ちはわかるんだけど、色々な問題を考えると不要な気がして仕方がない。 大体、制約の中で、どうしてもやりたいってことでカットしたりちょっとセリフ変えて見たりするのにいちいち(金銭を伴う)許可…

コピーしちゃダメなら、メディアに対する最大限の保証をすればいい

と言うのはhttp://d.hatena.ne.jp/bn2islander/20071018/1192715967を読んで考えたことなのだけれども。 まず前提として、私的複製という権利自体は常に認められるべきであると思っている。しかし、それが違法コピーなんかに繋がるのも確かだ。ならば、その…

Wikipediaの「初音ミク」の揉め事について

「初音ミク」の項で開発元のHPに載ってる宣伝文句が記載されていたことが著作権侵害に当たるから(引用元明示すれば明らかに引用だと思うけど)削除すべしということで一悶着も二悶着もしているうちに開発元の人が転載許可を出したらWikipediaはGFDLだからどう…

適法配信の違法録画化によってビジネスモデルは変わるか

どうも、私的録音録画小委員会での議論は突拍子もない展開を見せるのが常のようですが、委員会の議事録によると、あんまりな話になっている模様で。 こちらでそのおかしな点について紹介されています⇒適法配信からの私的録音録画が違法化される - picasの日記…

かくして映像コンテンツの消費財化は進んでいく

一回見たら終わり。でも、自分のものにならないのであれば、あんまり払いたくない。それが消費者の心理。 例えば、映画館で映画を見るときは、一回の視聴にお金を払っているんだけど、あれは場に払っているお金でもあるし、新規性に払っているお金でもある。…

ダウンロードが違法化されるとインターネットは変わるか

結論から言うと、あまり変わらないと思う。逆に言うと、変わらないのだ。逆じゃない? インターネットは、(少なくとも今は)常に変わり続ける存在だ。まだ出来上がりきっていないものだ。その「変化するインターネット」の可能性が一つ制約を受ける、と言うこ…

著作権法が改正されたら拡大解釈される運用について

先日のエントリ、インターネットの世界が、一つ崩壊しようとしている - novtan別館は主要個人ニュースサイトさまに結構載せて頂いたおかげか、かなりのアクセスを集めることになりました。見ていただいた皆さんは是非パブコメを。僕も忘れないようにしないと…

ユーザーの権利ってなんだろう

そもそも、著作権の問題が色々と揉めているのは、「売れなくなってきている」からなんだろうか。70年って話は売れてるものについて、ユーザーからいつまでも金を奪い続けたいってことだろうし、DRMとか補償金は、売れなくなることを防いだり、軽減したりしよ…

著作権延長を情に訴える人がいるのはなぜだろう

はっきりいって逆効果だと思うのです。 三田誠広委員は、「谷崎潤一郎、江戸川乱歩、横山大観などはあと数年で保護期間が切れる。彼らの遺族が受け取る著作権使用料は、それぞれ年間100万円を超える額だ。これらが突然切れるのはショッキングなこと。遺族の…

一発屋早死作家は著作権延長で不利になるんでは

著作権の相続税は「年平均印税収入の額×0.5×評価倍率」で、これは「課税時期の属する年の前年以前3年間の印税収入の額の年平均額」×0.5×「著作物に関し精通している者の意見等を基として推算したその印税収入期間に応ずる基準年利率による複利年金現価率」…

インターネットの世界が、一つ崩壊しようとしている

自己防衛すらままならなかったら、どうすればよいのだろうか、と思うと、今回の話がなんの留保もなしに通ってしまったら、「日本のインターネット終了のお知らせ」「インターネット先生の次回作にご期待下さい!」になってしまうのではないかと危惧している…

権利者側の補償金制度に対する権利ってなんだろう

娯楽というマーケットに消費者が落とすお金ってのは大体一定であって、一つの業界に対して使うお金が増えたら他が減るって感覚があります。そのときに、違法な方法で取得したもので代替されてしまうと、マーケットにお金が落ちない、って考え方自体は合理性…