2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

書くことと、自由

何を言うのも、他人が言ったことに文句を言うのも、自由。それだけだったら大抵何も起こらない。でも、書くという行為はその言葉を定着させ、見知らぬ他者へ届ける行為。言葉が定着することで、それは自由を失うし、他者との関係を無視できなくなる。 僕がし…

反論と言うもの

1.「AはBだ」 に対する有効な反論は 2.「AはBでない」 だけしかありえないかどうか。例えば 3.「Aは必ずしもBではない」 と言うのは 4.「Aは必ずBだ」 ということを否定している。ここで、1と4が等価でないかどうかは、1がどういう文脈ま…

お気楽批判の続き×4

ちょっとまじめに。 もう一度読み返しましょう。私が今回のやり取りの最初に書いた「小倉さんへの異論が批判力を持たない理由」というエントリでは共通IDの話をしているのです。なぜならその中で私がピックアップした方々が皆、小倉さんの共通ID構想について…

実名匿名と、インターネット免許制

中国料理店の大きな円卓に、様々な料理が並んでいて、くるくる回して色々と食べてみるんだけど、一周して戻ってきておなかいっぱい。傍観しているとそんな感じなんじゃないかって気がしている今日この頃です。料理同士のコラボレーションってのは普通無いよ…

そういえば、ついかっとなってやったに対する抑止効果について

ついかっとなって包丁を振り上げた後、振り下ろすまでに何か去来するものがあるはずだから、全く無いとは言えないどころかそれなりにあると思う。ないなら、ルールが足りない。 行為そのものの意味づけとか、結果が客観性をもちづらいがネットでの匿名論が極…

議論が巡るだけになる理由

社会とか、司法とか、1000年以上かけて作り上げてきたルールは、世界が狭くなるごとに大きく変化していったものだと思うけれど、ネット(インターネット前史についても該当する話として)の出現と言うのは、二つの別の世界の出現が同時に起こっている。 一…

お気楽批判の続きの続きの続き

この応答は半分趣味です。 まず共通ID制に関して言えば単なる実名登録制度に過ぎませんから、 福田::漂泊言論 - FC2 BLOG パスワード認証 言っとくけど大抵の話は初心者にこそ実名でブログを開設することをお勧めする。: la_causetteに対するアンチテーゼだ…

お気楽批判の続きの続き

なんか議論ではない別の何かのような気がしますけれども、乗りかかった船なので。 前回同様福田::漂泊言論 - FC2 BLOG パスワード認証からの引用。 頑なに現状維持を守ろうとする現状維持派との温度差の違い、つまり問題を深刻に捉えるかお気楽に捉えるかの…

ヴァルカン人のススメ

ヴァルカン人は一見感情を持たないが、実は強い訓練の元で論理的思考により感情を抑止しているだけであり、何年周期化で来る性衝動の時期にその理性は危機を迎える、という設定です。地球人との混血であるミスター・スポックが感情を抑止しきれず、しかし、…

ITビギナーとの対話に含まれる重要な示唆

まだ話の途中のようなのですが、興味深く読みました。と言っても、流し読みしている部分があるので誤読していたらすみません。 http://hunbook.hp.infoseek.co.jp/column/jitsumei.htm 意外に思われるかもしれませんが、僕はどちらかというと、N.I.さんの認…

お気楽批判の続き

別に人生掛かっているわけではないのでお気楽にもなろうものですが、それでもいくつかある人生の楽しみとして駄文を書く身としては、その場を奪われる可能性は少しでも減らしておきたいものです。そんなわけで、応答に対する検証として続き。 以降、福田::漂…

ウェブに対するスタンスについての変遷について少し

インターネットがまだ一部の人たちのものだった頃、いくつかのスタンスをもった人たちが暗黙的に住み分けられていたことによって、また、こうまで一般的になるとは思っていなかったことによって、実名であることに抵抗が無かった時代がありました。むしろ、…

批判をするのが目的ではないから良いのです

ちょっと繰り返しになり気味ですが、ちょっと気になる意見を見たので言及。 しかし興味深いことに、異論を唱える方々の中のどなたも匿名問題をアクチュアルな問題として扱っていないようです。 福田::漂泊言論 - FC2 BLOG パスワード認証 アクチュアルとはど…

手段と目的と、整合性と、真の目的。

目的のための議論をしていたら、いつの間にか手段の是非のみが議題になっており、目的はどうでもよくなっていた、と言うことは議論すべき対象を見失うとよくあることです。が、ある種の議論の中でこうしたことが起こりやすいのは多分にその目的が単なるお題…

善意の匿名者に対するデマの流布は問題にならないのかな。

夏の間議論が続くことを期待されている向きがありますので負担にならない程度に言及していきます。なんだかこちらが悪者になっている気分がする今日この頃ではありますが。 匿名さんたちは、自分たちが言論を弾圧する側に回ってしまっていることを認めたがら…

名札をつけて、歩く

今のオフィスでは、セキュリティーの問題、と言うのは部外者ではないことを示すと言うことだけど、によって名札をつけて歩くことが義務付けられている。大抵の人は顔見知りだし、でも人数は多いから、やっぱり知らない人もいる。別に名前を同定したいわけで…

実名で起きる問題は確度の低い危険、か?

それを言うなら匿名で起きる問題も同じように確度が低い、と言う話になりそうなものですが、匿名が卑怯者を生む直接の原因だと言う話で押し切られてしまいます。なぜでしょう。議論のパラダイムが違うからでしょうか。 その「制約」なるものがかなり被害妄想…

実名匿名論も一段落

僕としてはこの観点において言いたいことは大体言い尽くしたし、同じ観点で違う角度から見ているエントリーもいくつか眺めた上で、一旦、話としては収束したと判断し、まとめることとします。と言っても、いくつかの周辺におけるエントリについて短くコメン…

初心者が実名でブログを書くならば

実名でブログを書くことは、非常に危険です。ましてや何を書いて良いかもわからない初心者の人はスタート地点でいきなりタブーを犯してしまう危険性があります。例えば、現状と照らし合わせて、個人のブログが炎上して日常生活に影響を及ぼす大半の理由は実…

フーコーの振り子 / ウンベルト・エーコ

フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)作者: ウンベルトエーコ,Umberto Eco,藤村昌昭出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/06/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 57回この商品を含むブログ (73件) を見るフーコーの振り子〈下〉 (文春文庫)作者: ウンベル…

新聞記者も例外ではないよね。

新聞記者は新聞社による編集の手を得ているから(名誉を毀損するような記事を世に出すのは新聞社の責任だから?)、記名ではなくてもよい、とお考えの人もいるようですけれども、世のパブリッシュ行為に対して執筆者の主体を実名化する先鞭をつけるべきは新聞…

弁護士は議論に勝つのが仕事

こちらの弱い点には一切触れず、相手の弱い点を糾弾するのが戦術なのかな。 法廷では、被害者の親族にセカンドレイプ的な精神的ダメージを与えても加害者の言い分を真実として受け取り主張するのが職務と言い切れる人が、ネット上では強い意見に晒されること…

匿名でないと都合が悪いから擁護?当たり前じゃないですか

さっきの二つを同列に並べて論じることそのものが本来おかしいのかも知れませんが、肩書きほど実力が無い人が肩書きの無い新進気鋭の研究者を潰すようなことがある世界のルールを普通にネットに持ち込んだらハラスメントが出来てしまうのは自明のことだし、…

これはウケた日本美術家連盟の事務局長の発言

なんともかんともいいがたい気分になりますが、別に自らの最大限の利益を志向する考え方が悪いって言うわけではありません。大いにそうするべきなんだけど、それは規制によるものじゃなくて、個々の営業努力と市場によって成り立つものと言うことは意識して…

総論賛成・各論反対

およそ、議論をする命題に対してその各論についてのすべての賛同を得ると言うのは難しい。どんなに総論で意見の一致を見ていても、その細部については人によって意見が異なるのは日常茶飯事であるし、議論を実のあるものにしていく際に、どうしても切り捨て…

何故検索は虫眼鏡なんだろうか

というのは、はてなスターリリースに伴い、ツールバーのSearchのSとStarのSが区別できないってな話が出て、むしろ検索を虫眼鏡にするって応答を見かけたときに思った疑問。虫眼鏡の機能って拡大ですよね。拡大の目的は、「調べる」。決して検索ではないはず…

小倉先生とululunにまとめてお返事

スルーしようかとも思ったけどそれじゃあちょっとあれかなと思ったので。 まず小倉先生のネット対ネットにハラスメントなんて言葉は無くていい - novtan別館に対する見解について。小倉先生、いつも僕がトラバしたエントリにはほとんどまともな回答をよこさ…

魔軍の適材適所について

必ずしも、魔王の手腕のせいだけではないと思う。 ・人材の使い方、適材適所への人材配置 これに関しては、端的に言って「失格」な魔王が大半を占めると思う。 〜中略〜 例えばドラクエ3の例でいえば、一匹でも二匹でもいい、サマンオサ辺りのモンスターに…

人を信じること

信用と信頼の違いと言うことについての各人が考えているニュアンスと言うのは微妙に異なると思うけれど、この二つは似て非なるもので、どちらかがあれば良いものでも無いと思っています。ちょっと検索してみたけど、人によって解釈が全然違うね。と言っても…

ネット対ネットにハラスメントなんて言葉は無くていい

少なくとも、人生において必要不可欠ではない場所に自ら足を踏み入れておいておきながら、誹謗中傷されたというのは当事者能力が無さ過ぎる。 問題は現実の生活に対してネット上からの攻撃が行われることであって、それが「匿名の卑怯者」であろうが「実名で…